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水田尊久

Author:水田尊久
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2000年渡韓、2012年末までサムスンに勤務、約四半世紀のエンジニア生活の後、2013年に韓国で法人を設立し独立。技術コンサルティングを中心に、韓国進出支援、市場調査など、韓国を中心に活動しています。

<韓国:医療>自閉症を引き起こす遺伝子が明らかに

韓国の研究チームが、自閉症に関連する遺伝子を発見しその機能を明らかにしました。


忠南(チュンナム)大学のキム・チョルヒ教授と基礎科学研究院(IBS)のシン・ヒソプ団長が主導した国際共同研究チームは、自閉症に関与する新たな神経系サイトカイン遺伝子を発見した事を明らかにしました。

自閉症は小児の時から現れる精神疾患として、自閉性障害、アスペルガー症候群、サヴァン症候群、達障害などがあります。サイトカインは身体の防御システムを制御、刺激する信号物質です。

研究チームは、免疫細胞を活性化するタンパク質「サイトカイン」(cytokine)を作る遺伝子を調査している中、新たな遺伝子を発見しました。この遺伝子は人の他にもマウスやゼブラフィッシュなどの脊椎動物に存在します。

研究チームは、遺伝子の機能を調べるためゼブラフィッシュとマウスを用い、新たに発見した遺伝子の機能を抑制したところ、実験動物は不安や抑うつ症状を示しました。

また、精神疾患を患う患者3万2000人以上の遺伝子データを分析した結果、新たに発見された遺伝子の機能が自閉症の発生と関連があることが確認さました。

キム教授は「今回の研究で自閉症関連遺伝子を新たに解明した」とし、「今後、感情調節に関連するうつ病、注意欠陥・多動性障害(ADHD)、心的外傷後ストレス障害、気分のむら、統合失調症などの精神疾患の分子診断と新薬開発の新たなターゲットに活用することができるものと期待している」と述べています。

今回の研究成果は「PNAS」2018年1月16日号に掲載されました。
(出所:韓国・ノーカットニュース、2018年1月31日付け内容)
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