<韓国:農業・畜産>豚の心筋からタンパク質を抽出する技術の開発
韓国の研究チームが、豚の心筋からタンパク質を抽出する技術を開発しました。
韓国食品研究院バイオプロセス研究団のイ・ナムヒョク博士の研究チームが超音波を利用して豚の心筋からタンパク質を抽出する技術を開発しました。
豚は最も広く消費されている畜産物の一つですが、食肉に消費されているのは、ほとんどが骨格筋で、内臓筋や心筋は一部加工品に利用されるだけで、ほとんどが廃棄処分されていました。しかし、心筋は骨格筋と同様、必須アミノ酸などが豊富なことで知られており、利用価値の高い素材です。
心筋タンパク質を構成する筋源繊維タンパク質は、塩可溶性のため従来の方法は、タンパク質を抽出するために、高濃度の塩溶液で処理する過程を経なければなりませんでした。このため、塩を除去する別の工程が必要となるなど、食品素材として使用するのに制約が多くありました。
研究チームは、超音波技術を活用することで塩をほとんど使用しなくても、90%以上のタンパク質を抽出することができる技術を開発しました。
食品添加物として使用可能な塩類の試験結果、ピロリン酸塩と超音波を一緒にして80分間処理した場合、収率が91.5%と非常に高くなる事が確認されています。
(出所:韓国・聯合ニュース、2018年1月31日付け内容)
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