<韓国:IT>無線量子通信技術、韓国内初の屋外実証に成功
韓国の研究チームが、無線量子通信技術の屋外実証に成功しました。
韓国科学技術研究院(KIST)量子情報研究団のハン・サンウク専任研究員の研究チームが、無線量子暗号通信技術の核心となる量子鍵分配器を開発し、韓国内初となる屋外検証試験に成功しました。
量子暗号通信はハッキングや盗聴などをしようとすると、元情報が変質する量子力学固有の特性を利用して、セキュリティを強化した次世代通信技術です。
研究チームは、韓国ナノ技術院1階の研究室の中に量子暗号送信機を置き、建物の外部約50メートル地点に受信機を設置した後、太陽光の妨害が少ない夜の時間帯に量子暗号を載せた光信号実験を行いました。
ハン専任研究員は「11%以下にならなければならないエラー率が4%台と安定的に低く、スピードは100kbps台で安定的に運用できる事を示した」と述べています。100kbpsは、現在のスマートフォンLTE通信速度の1000分の1の水準ですが、研究チームは「データそのものではなく、データを暗号化させる「鍵」となる暗号鍵のみの送信なので、十分に利用可能なレベル」と説明しています。
(出所:韓国・東亜サイエンス、2018年2月5日付け内容)
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