<韓国:物理>「量子うなり」現象の制御に成功
延世(ヨンセ)大学のチェ・ヒョンヨン教授の研究チームが世界初となる「量子うなり」現象の制御に成功したことを明らかにしました。
研究チームは、遷移金属カルコゲナイド(Transition metal dichalcogenide・TMD)化合物である「二硫化レニウム」を用いました。
二硫化レニウムは光の偏光に応じて選択的に反応する複数の励起子準位を持っており、次世代の光応用材料として注目されています。
研究チームは、2つの量子が同時に放出される方向に偏光を制御すると量子コヒーレンスによる量子うなり現象が発生することを確認しました。また、量子うなり現象は1000兆分の1秒(フェムト秒)の時間単位で発生する事が確認されています。
チェ教授は「超高速レーザーの偏光を調節して、数百フェムト秒という短い時間の間に物質の量子現象である励起子量子うなり現象を制御する技術を開発した」とし、「光速度に近い速さの量子通信など、高速・高効率の量子素子の製作に応用することができるものと期待している」と述べています。
今回の研究成果は「Nature Communications」2018年1月24日号に掲載されました。
(出所:韓国・聯合ニュース、2018年2月7日付け内容)
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