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水田尊久

Author:水田尊久
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2000年渡韓、2012年末までサムスンに勤務、約四半世紀のエンジニア生活の後、2013年に韓国で法人を設立し独立。技術コンサルティングを中心に、韓国進出支援、市場調査など、韓国を中心に活動しています。

<韓国:IT事情>韓国研究チーム、1ミクロンサイズのホログラムピクセル実装技術を開発

韓国の研究グループが、ホログラムのピクセルサイズを1ミクロンまで小型化できる技術を開発しました。


韓国電子通信研究院(ETRI)は、ファン・チサン実感ディスプレイ研究グループ長の研究チームが、慶北(キョンブク)大学のイ・スンヨル教授とともに3.8ミクロン水準だったホログラムの単一ピクセルサイズを1ミクロンまで小型化し、3平方センチメートルサイズの「30K」超高解像度ホログラム映像出力に成功したことを明らかにしました。

ホログラム映像は、空間光変調器(SLM)内の液晶に光を透過させて出力することによって得ることができます。

そして、ここで使用する液晶の厚さを薄くすることによって、ピクセルサイズをより小さくすることができますが、既存の液晶は液晶の厚さを薄くすると、ピクセル間の干渉が起き、映像が乱れるなどの問題があり、厚さを2.5ミクロン以下にすることが困難でした。

研究チームは、57ナノメートル(nm)の厚さの「ゲルマニウム・アンチモン・テルル(GST)」とインジウムスズ酸化物の複層薄膜で既存の液晶を代替えしました。

新薄膜は、様々な色表現も可能で、 GSTの前後に構成されたインジウムスズ酸化物が光の波長を選択的に反射するため、インジウムスズ酸化物の厚さを調節することによって、さまざまな色のホログラム画像を生成することができる予定です。

研究チームは、今後2年以内に新薄膜を適用したホログラムディスプレイパネルを開発する計画です。
(出所:韓国・電子新聞、2017年2月2日付け内容)
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