<韓国:先端素材>触覚センサー量産工法の開発
サムスン電子総合技術院のジョン・ジョンウォン専門研究員、慶尚(キョンサン)大学のクォン・スンギ教授、米国スタンフォード大学化学工学科のジェナム・バオ教授らの共同研究チュームが、てんとう虫の動きまで感知できる触覚センサを備えた伸縮性素材を開発し、大量生産する方法を考案しました。
研究チームが開発した素子は、複数の層の高分子物質が用いられており、一部の層は伸縮性があるものや、情報をやりとりする半導体回路を構成するもの、また、柔軟な絶縁層も含みます。
研究チームは、伸縮性のある電子素子を大量生産するためにインクジェットプリンタを使う工法を開発し、厚さ数十ナノメートル(億分の1m)、縦横2インチサイズの正方形の範囲に、触覚を検出する6000個の人工神経回路を構成しました。また、少なくとも2倍以上伸縮しても性質に変化がなかった事が確認されています。
さらに、1000回以上の伸縮実験によっても、電気的・機械的性質が維持されることも確認されています。
バオ教授は「間もなく多くのメーカーが肌触りだけでなく、温度や様々な刺激を感知する皮膚と同様の素材で、高分子電子機器を生産する日が来るだろう」と述べています。
今回の研究成果は「Nature」と「Science」に掲載されました。
(出所:韓国経済新聞、2018年2月25日付け内容)
(参考:wikipedia、welbo辞書)
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