<韓国:医療>ガン細胞の増殖を防ぐ酵素が発見される
韓国の研究チームが、ガン細胞の増殖を防ぐ酵素を発見しました。
韓国科学技術研究院(KIST)分子認識研究センターのソン・ウンジュ博士の研究チームが細胞分裂の過程に不可欠なタンパク質の安定性と活性を調節して正常な細胞分裂の助けになる新たな酵素を発見しました。
研究チームは、細胞分裂に不可欠なタンパク質の一つである「オーロラB」(Aurora B)の分解を妨げるか、または活性を調節する酵素「USP 35」を発見し、細胞内酵素の量が少なくなると、細胞分裂をするときに染色体の整列、分離、細胞分裂などに異常が発生し、これによって異常な細胞分裂が起き、様々な疾患の原因となる可能性を確認しました。
ソン博士は「新たな細胞分裂の調節メカニズムを発見した今回の研究が、異常な細胞分裂の抑制と、オーロラBの機能向上の助けとなり、今後、抗がん剤や関連疾患の治療剤の開発に寄与するだろう」と述べています。
今回の研究成果は「Nature Communications」に掲載されました。
(出所:韓国・聯合ニュース、2018年2月26日付け内容)
www.takao.asia