<韓国:IT>防水生地型の圧力・歪センサーの開発
韓国電子通信研究院(ETRI)の研究チームが綿繊維のような生地をグラフェン、カーボンナノチューブを混ぜた溶液に浸して取り出した後、乾燥工程を経て、圧力と変形の程度を同時測定可能な生地型複合センサーの開発に成功した事を明らかにしました。
研究チームは、製作したセンサーを綿製の手袋と組み合わせ、指の動作に応じた動きを感知するモーションセンサーの製作にも成功しています。
今回の研究開発の核心は、還元グラフェンとカーボンナノチューブを結合して、そのセンサーを実装した事にあります。今回開発したセンサーのサイズは1x3cm程度ですが、数十cmまで製作可能で、デザインや大きさに制限がなく、布に直接適用しても問題ないことが確認されています。
還元グラフェンは、黒鉛を酸化させて作った酸化グラフェンを化学的に還元処理したものです。酸化グラフェンが絶縁体なので、導電性を良くするためには、酸化グラフェンから酸素を除去しなければなりません。このような過程を経て作られたグラフェンベースの生地型センサーは、大量生産が可能で優れた電気伝導性だけでなく、水に濡れず、優れた柔軟性、大面積化など、さまざまな特性を持っています。
また、10万回以上の曲げや、圧力を加えても、耐久性に問題がなかった事が確認されています。
(出所:韓国・ZDNet Korea、2018年2月26日付け内容)
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