<韓国:医療>脳疾患治療用ナノ粒子プリンティング技術の開発
韓国科学技術院(KAIST)バイオ及び脳工学科のナム・ユンギ教授の研究チームが、インクジェットプリンティング技術を用いて、マイクロメートルオーダーの熱パターンを作り出し、これ用いて神経細胞の電気的活性を遠隔制御する技術を開発しました。
選択的にナノ光熱神経刺激が可能なこの技術は、インクジェット印刷技術とナノ粒子技術を融合したのがポイントになります。
研究チームは、既存のナノ光熱刺激技術の空間的選択性の限界と解像度の制約を克服するために、ナノ粒子微細パターンの最適化によって選択した部分だけに光熱刺激を与える事を可能としました。
研究チームは、精密インクジェット印刷と高分子電解質積層コーティング法を融合する事によって、高解像度の選択的光熱刺激技術を実装したと説明しています。研究チームは、この技術によって、金ナノロッド粒子を数十マイクロメートルの解像度で印刷する事を可能としました。
ナム教授は「望みの熱形状を簡単にどこにでも印刷することができるという点で工学的に幅広く活用することができる」とし、「光と熱を利用したさまざまなインターフェイスの製作に適用することができるだけでなく、新たな偽造防止技術などにも活用することができるものと期待している」と述べています。
今回の研究成果は「ACS Nano」2018年2月5日号に掲載されました。
(出所:韓国・聯合ニュース、2018年2月27日付け内容)
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