<韓国:IT>スーパーコンピュータを用いたエアコン性能の向上
韓国科学技術情報研究院(KISTI)とソウル大学機械航空工学部のチェ・ヘチョン教授の研究チームが、エアコン室外機のファン周りの風を解析するスーパーコンピュータ上で動くシミュレーターを開発しました。
研究チームは、エアコンの効率を落としノイズを発生させる元となる気流の渦をシミュレーションで確認し、この結果を基に風の流路に突起を付け、流れを制御しました。
ソフトウェア開発のため研究チームは、KISTIのスーパーコンピュータで、最大6000個以上の中央処理装置(CPU)を同時に使用。6000個以上のCPUを用いた際、約68.7テラフロップス(1秒間に68.7兆回の演算速度)程度の演算を行うことができます。これは、KISTIのスーパーコンピュータ4号機の約25%の能力を占める規模になります。
KISTIスーパーコンピューティング本部のファン・スンウク本部長は「スーパーコンピューティングのシミュレーションSWで企業の製品開発サイクルとコストの削減などに画期的な転機となる」とし、「現在構築中のKISTIスーパーコンピュータ5号機は、従来比70倍のパフォーマンス向上が期待されているだけに、多くの分野で活用することができるものと期待している」と述べています。
(出所:韓国・聯合ニュース、2018年3月2日付け内容)
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