<韓国:生命科学>ユムシの遺伝子発現地図が完成
韓国の研究チームが、ユムシの遺伝子発現地図を完成しました。
梨花(イファ)女子大学のパク・ジュンギ教授、全南(チョンナム)大学のバクチュング教授、忠北(チュンブク)大学のチョ・ソンジン教授の研究チームは、受精卵から幼生に至る14の発生段階別に発現される20万300個の転写体(細胞または組織で、ある時点で発現しているRNAの総和)の情報を解読しました。
ユムシは沿岸の干潟にU字状に穴を掘って生息する環形動物で、韓国内では年間約1400トン(2012年基準)程度が消費されています。
ユムシには、二日酔いの解消と肝臓保護に優れた効果があるとされる「アスパラギン酸」が多く含まれており、不飽和脂肪酸(オメガ3)も豊富で、高血圧の予防にも役立つなど代表的な健康食品として知られています。
研究チームは、今回の研究で明らかになった発生段階的発現遺伝子の解読情報を利用してユムシのホルモンを調節し、成長を促進することにより、今後の洋食などに活用することができるものと期待しています。
今回の研究成果は「Giga Science」2018年3月オンライン版に掲載されました。
(出所:韓国・聯合ニュース、2018年3月15日付け内容)
www.takao.asia