<韓国:医療>加齢に伴う筋肉量減少症状を治療する薬剤の開発
韓国の研究チームが、加齢に伴う筋肉量減少症状(サルコペニア)の治療剤を開発しました。
韓国生命工学研究院(生命研)とソウル大学病院との共同研究チームが、サルコペニアの治療剤を開発した事を明らかにしました。
サルコペニアは、老化が進むにつれて筋肉量が減少する疾患で、60代の10%以上がこの疾患にかかっていると言われています。
研究チームは、筋肉の改善効果に優れた「セチルピリジニウム」(CPC)に注目し、動物実験をした結果、約20〜25%の筋肉の改善効果があることを明らかにしました。CPCは咽頭炎・口内炎治療薬として使われている薬剤です。
今回の研究を主導したクォン博士は「多国籍製薬会社は、筋肉阻害因子であるミオスタチン(myostati)を目標とした抗体バイオロジックスを重点に開発しているのに対し、生命研は筋肉の受容体を標的とする低分子物質を開発した」とし、「一日も早く臨床試験に合格して、健康な高齢社会に貢献する事を期待する」と述べた。
(出所:韓国・アジア経済、2018年3月22日付け内容)
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