<韓国:医療>自閉症誘発遺伝子が明らかに
忠南(チュンナム)大学生物科学のキム・チョルヒ教授チームが率いる国際共同研究チームが、自閉症を誘発する遺伝子を明らかにしました。
自閉症の発症には遺伝と環境的要因が複合的に関与するとされていますが、現在に至るまで、正確な発生機序が明らかにされていません。研究チームは2006年に自閉症に関与する新たな信号物質を発見し「samdori」と命名しました。
2010年にはsamdori遺伝子の発現を抑制した実験動物を実施。その後、10年以上の動物モデルや、大規模な遺伝子分析などの研究を通じてsamdori遺伝子が精神疾患、特に自閉症に関連する重要な因子であるという結論を下しました。
samdori遺伝子は脳や神経組織でのみ発現します。samdori遺伝子が抑制されたゼブラフィッシュ、マウスなどの実験動物は発生と発育に問題はありませんが、不安、高所恐怖症など感情調節障害を示しました。
また、研究チームは精神疾患患者3万2000人を対象に、大規模な研究を進めた結果、samdori遺伝子が自閉症の原因である事を確認しました。
今回の研究結果は、「PNAS」2018年1月16日に掲載されました。
(出所:韓国・アジア経済、2018年3月23日付け内容)
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