<韓国:エネルギー>原子炉冷却水の気泡リアルタイム検知技術の開発
韓国の研究チームが、原子炉の冷却水に発生する気泡をリアルタイムに検知する技術を開発しました。
韓国原子力研究院原子力材料研究部のシン・フィサン博士とホ・ドヒョン博士の研究チームが、原子炉冷却水の沸騰現象の音響放出検出・分析技術を開発した事を明らかにしました。
原子炉内部は高圧に維持されており、330度でも冷却水は沸騰しませんが、冷却水の温度が345度に達すると、被覆管の表面に気泡が生じます。
気泡の発生は被覆管熱の放出を防ぎ、管の表面に腐食生成物が容易に付着してしまう悪影響があります。
この問題に対し研究チームは、潜水艦などで使う音響放出技術を用いて気泡を検出・分析する技術を具現化しました。
新たに開発した技術に関し研究チームは、被覆管の健全性維持に効果的であるだけでなく、正確な気泡の発生量を知ることができ、不要な熱出力の減少をなくすことができると説明しています。
(出所:韓国・聯合ニュース、2018年3月26日付け内容)
www.takao.asia