<韓国:先端素材>ペロブスカイト太陽電池の長寿命化技術の開発
韓国の研究チームが、ペロブスカイト太陽電池の長寿命化技術を開発しました。
ソウル工科大学電気情報工学部のイ・チャンヒ教授の研究チームがペロブスカイト太陽電池の主な劣化原因を究明した事を明らかにしました。
ペロブスカイト太陽電池は22.7%水準の高い光・電力変換効率を有しており、次世代の太陽光発電素子として関心を集めていますが、寿命が短いという問題がありました。特に水分に脆弱で、商用化されている太陽電池に比べて安定性が問題でした。
研究チームは、劣化したペロブスカイト太陽電池から電極を除去し、劣化の原因を分析した結果、ペロブスカイト光活性層の構成成分であるヨウ素イオンが分解され、拡散過程を経て、電極の下に蓄積。電子輸送層であるフラーレン分子との電気化学的反応を介して電気的特性を低下させる事が明らかになりました。
イ教授は「今回の研究でペロブスカイト太陽電池劣化の根本的な原因を明らかにした」とし、「素子の寿命を向上させることができる方向を提示したことに意味がある」と説明しています。
今回の研究成果は「Advanced Energy Materials」2018年4月17日号に掲載されました。
(出所:韓国・ZDNet Korea、2018年4月23日付け内容)
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