<韓国:薬品業界事情>B型肝炎ウイルスの免疫回避メカニズム解明
韓国の研究グループが、B型肝炎ウイルスにより慢性B型肝炎が発症するメカニズムを明らかにしました。
建国大の研究チームが、動物と人の幹細胞を利用してB型肝炎ウイルスの免疫回避メカニズムを究明した事を明らかにしました。
研究の結果、B型肝炎ウイルスのタンパク質「HBx」が、人体内でウイルスを排除するタンパク質「TRIM22」の発現を抑制することが分かりました。
これによって、B型肝炎ウイルスは免疫を回避し、慢性感染症を誘発することになります。
研究チームは、質量分析法を用い、HBxタンパク質が、TRIM22の遺伝子発現を担当するmRNAの特定部位をメチル化して遺伝子の転写を抑制することを確認しました。さらに、マウスとB型肝炎患者の肝細胞・肝組織を用いた実験によって、同メカニズムを検証しました。
今回の研究結果は、医学雑誌「Gut」3月24日号に掲載されました。
(出所:韓国・聯合ニュース、2017年3月29日付け内容)
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