<韓国:化学>凍らせるだけで、重金属の毒性が減少
韓国海洋科学技術院付設「極地研究所(KOPRI)」は、翰林(ハンリム)大学、蔚山(ウルサン)科学技術大学、チェコのマサリク大学(Masaryk University)と共同研究を行った結果、発がん性物質の重金属「6価クロム」が溶けた水が凍ると、有毒成分が減少する化学反応を確認した事を明らかにしました。
6価クロムは、クロムの化合物で、メッキ処理などに用いられており、国際がん研究機関 (IARC) で、グループ1(人に対する発癌性が認められる)の物質に指定された重金属です。
研究チームによると、6価クロムの場合、氷の結晶が形成される氷点下の温度で、他の成分と反応し、人体への有害性が低い「3価クロム」に急速に変化します。
この現象に関して、研究チームは、氷の結晶の間に完全に凍結していない領域が存在し、ここに6価クロムなどが集まって、濃度が最大数十万倍に高くなり、化学反応が容易に起こる環境ができたためと推定しています。
今回の研究成果は、「Journal of hazardous materials」と、「The science of the total environment」に掲載されました。
(出所:韓国・聯合ニュース、2017年4月6日付け内容)
(参考:wikipedia)
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