<韓国:医療>アトピー性皮膚炎の症状を改善する乳酸菌がキムチから見つかる
韓国の研究チームが、からし菜のキムチからアトピー性皮膚炎の症状を改善する乳酸菌を発見しました。
世界キムチ研究所のチェ・ハクジョン博士の研究チームが、からし菜のキムチから乳酸菌「ワイセラ・シバリア(Weissella cibaria)WiKim28」を分離してマウスに与えた結果、アトピー性皮膚炎の症状改善効果が確認されました。
研究チームによると、ワイセラ・シバリアWiKim28をアトピー性皮膚炎を患うラットに45日間与えたところ、腫れや抜け毛など皮膚炎の症状が40%ほど減少し、この疾患の指標の一つである血中の免疫グロブリンE(IgE)の生成量が約半減するなど、症状の改善がみられました。
研究チームは、この乳酸菌が免疫を抑制する物質インターロイキン‐10(IL‐10)の生成を誘導し、これにより、免疫反応を制御する免疫細胞(制御性T細胞:regulatory T cells)が有効になり、免疫反応が安定化したものと説明しています。
今回の研究成果は、「Scientific Reports」1月9日に発表されました。
(出所:韓国・聯合ニュース、2017年4月12日付け内容)
www.takao.asia