<韓国:医療>鳥インフルエンザ診断迅速化技術の開発
圓光(ウォングァン)大学人獣共通感染症研究センターのヨ・ソンジュ教授チームは、抗体の代替えとして用いる事が可能なペプチドアプタマー(Peptide aptamers:タンパク質の相互作用を阻害する高分子物質)を設計する構造モデリングの方法を新たに考案し、この方法により作ったペプチドアプタマーを用い、15分で診断可能なシステムを開発しました。
既存の迅速診断方法は抗体に依存しており、抗体の開発は、長期にわたるマウスによる標的抗原の免疫反応を介して行われており、商業的に有用な抗体は現在ごく少数に過ぎないことが知られています。
今までも、抗体の代替を可能とする特異抗体開発技術が必要とされていましたが、鳥インフルエンザの場合、高病原性と低病原性の抗原性(抗原となる物質が抗体を認識して結合する性質)が非常に似ており、その開発が限界に直面していました。
圓光大学は、今回開発された設計方法で製作したペプチドアプタマーが、効果的に鳥インフルエンザウイルスの現場診断に成功したことで、鳥インフルエンザの迅速な診断技術を一歩前進させたと説明しています。
今回の研究成果は、「Theranostics」に掲載されました。
(出所:韓国・京郷新聞、2017年4月11日付け内容)
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