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水田尊久

Author:水田尊久
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2000年渡韓、2012年末までサムスンに勤務、約四半世紀のエンジニア生活の後、2013年に韓国で法人を設立し独立。技術コンサルティングを中心に、韓国進出支援、市場調査など、韓国を中心に活動しています。

<韓国:先端素材>核融合炉用新合金の開発

韓国の研究チームが、核融合炉に使用できる新たな合金を開発しました。


KAISTのリュウ・ホジン教授の研究チームが、「焼結」技術を用い、核融合炉の内壁に用いることが可能な新たな合金を開発しました。

核融合を実現するには、高温のプラズマを閉じ込める必要がありますが、その方式の一つであるトカマク(tokamak)型核融合炉の場合、強力な磁場を用いて1億度を超えるプラズマを安定的に維持するため、高い耐久性が求められます。

トカマク型核融合炉の内壁はプラズマによって起こる熱負荷、プラズのマイオン・中性子などにより損傷が生じますが、このトカマク容器を保護するための「第一壁(プラズマに直接面している壁)」材料には、従来、タングステンに少量の金属を添加し、タングステンの物性を改良した金属が用いられていました。

リュウ教授の研究チームは、タングステンにクロム・チタンなど複数の金属粉末を混合した後、高温で熱処理して塊にする「焼結」の技術を用いて、タングステンよりも硬度と強度が2倍以上向上した新たな合金を開発しました。

今回の研究成果は、「Scientific Report」17年5月16日号に掲載されました。

韓国では「第一壁材料」の事を「対面材料」と呼びます。
(出所:韓国・聯合ニュース、2017年5月24日付け内容)
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