プロフィール

水田尊久

Author:水田尊久
http://www.takao.asia/
2000年渡韓、2012年末までサムスンに勤務、約四半世紀のエンジニア生活の後、2013年に韓国で法人を設立し独立。技術コンサルティングを中心に、韓国進出支援、市場調査など、韓国を中心に活動しています。

<韓国:先端素材>ナノ触媒を用いた電極で燃料電池の性能が2倍に

韓国の研究グループが、電気と水素を生産する「可逆性固体酸化物型燃料電池」(Reversible Solid Oxide Cell)の性能と信頼性を向上させる技術を開発しました。


現在、可逆性固体酸化物型燃料電池の性能を高めるため、数ナノメートル(10億分の1メートル)の大きさの様々な触媒を組み合わせた研究が進められています。

また、この電池は、700℃以上の高温で動作するため、高温にも耐えうる特性も必要とされています。

韓国科学技術研究院(KIST)高温エネルギー材料研究センターのユン・ギョンジュン博士のチームは、電極に特定形態のナノサイズの触媒を付けると、高温でも反応の安定性が維持できる点に注目し、触媒の形状・大きさ・分布などを調節して、触媒と電極を最適化するプロセスを開発しました。

触媒原料が含まれる溶液に電極を入れ、触媒原料を電極に選択的に付着させる工程を経た後、電極が完全に乾いたら、700℃以上の熱を加えることによって触媒が付着した電極が完成します。

ナノサイズの触媒が付いた電極を用いた燃料電池は、従来の電極を使った電池に比べて、電力生産能力が約1.5倍、水素生産量が約2倍以上に向上することが確認されました。また、ナノ触媒が変形し、特性が劣化することもありませんでした。

今回の研究成果は「Nano Energy」4月18日号に掲載されました。
(出所:韓国・聯合ニュース、2017年4月27日付け内容)
www.takao.asia
にほんブログ村 ニュースブログ 科学ニュースへ

THEME:ものづくり | GENRE:ビジネス |

COMMENT

EDIT COMMENT

非公開コメント

検索フォーム
メールフォーム

お名前:
メール:
件名:
本文:

韓国伝統工芸
QRコード
QR