<韓国:IoT事情>バッテリーなしで自ら周囲の環境を測定するセンサー
韓国の研究グループが、外部からの電力供給なしで、自ら周囲の環境変化を監視して情報を伝えるセンサーシステムを開発しました。
韓国研究財団(NRF)は、蔚山(ウルサン)科学技術院(UNIST)のチェ・ジェヒョク教授と高麗(コリョ)大学のチェ・ウォンジュン教授の共同研究チームが、バッテリーなしで、継続的に環境変化を観測し、分析・表示することが可能な「次世代センサープラットフォーム」を開発した事を明らかにしました。
今回開発された次世代センサープラットフォームは、海流の流れ、川や上・下水道の流量と流速、雨水の流れ、時間当たりの降水量、など液体の流れを継続的に観測するシステムや、産業現場での無電源流体監視システムなどへの適用が期待されています。
このシステムは、バッテリーなどの外部電源を使用する事なく、独自に生み出したエネルギーだけを利用し、水の動きの情報を外部に視覚的に伝えることができます。
エネルギー発生には、固体表面と水の接触から電気エネルギーを発生させる「摩擦帯電ナノ発電機」の技術を用いています。
また、このシステムは、市販のCMOSデバイスを用い製作されており、低コスト化も実現しています。
今回の研究成果は「Nano Energy」3月29日号に掲載されました。
(出所:韓国・inews、2017年4月14日付け内容)
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