<韓国:医療>タンパク質の群衆速度を10倍に高める技術
基礎科学研究院(IBS)「認知および社会性研究チーム」のホ・ウォンドグループリーダーの研究チームは、青色光受容タンパク質「クリプトクロム2(Cryptochrome2)」を変形した「クリプトクロム2クラスト(CRY2clust)」を開発した事を明らかにしました。
タンパク質は、集団になった時に機能が活性化するため、これまでも、化学物質を用いたタンパク質の群衆形成が試みられてき来ましたが、副作用や時間的制約などの問題がありました。
ここで、光遺伝学(*1)分野の研究者は、タンパク質群衆形成のために、化学物質の代わりに、植物の青色光受容タンパク質「クリプトクロム2」を用いて、光を利用してきました。
IBSの研究チームは、クリプトクロム2タンパク質直鎖のC末端に特定のペプチド(アミノ酸の鎖)を付けると、一般的なクリプトクロム2に比べ、光に10倍ほど速く反応することを確認し、この技術をクリプトクロム2クラスト(CRY2clust)と名付けました。
さらに研究チームは、タンパク質群衆形成に主に活用される蛍光タンパク質とクリプトクロム2を結合させると、タンパク質の群衆化効率が高まる事と、その効率を高める(蛍光タンパク質とクリプトクロム2の)組み合わせを確認しました。
研究チームは、蛍光タンパク質は、単一(単量体)より結合(二量体や四量体)した形の方が、タンパク質群衆形成効率が高くなることを明らかにしたと説明しています。
今回の研究成果は「Nature Communications」に掲載されました。
(*1)光遺伝学:光でタンパク質を制御する手法の総称。
(出所:韓国・聯合ニュース、2017年6月23日付け内容)
(参考:wikipedia)
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