<韓国:IoT事情>皮膚に貼り付けて生体情報をスマホに送信するパッチ
大邱慶北(テグキョンブク)科学技術院(DGIST)は、ロボット工学専攻のチャン・ギョンイン教授の研究チームが、米国イリノイ大のジョン・ロジャース教授の研究チームと共同で、無線通信が可能な電子皮膚を開発した事を明らかにしました。
研究チームは、回路素子を身体に取り付けられるよう、植物のつるの構造を幾何学的に真似た伝導線を開発し、これを使って、回路素子が内蔵された伸縮性のある電子皮膚を開発しました。
研究チームが開発した電子皮膚は薄く柔らかで、別途の接着剤がなくても、身体の好きな場所に付着させることがでます。
この電子皮膚には、中央処理装置(CPU)、メモリ、センサ、アンテナなどが含まれ、一つの独立したコンピュータのように動作するため、生体信号の収集・分析・保存が可能で、無線通信によって、スマホのアプリにデーターを転送して、健康情報を診断することが可能になっています。
研究チームは、人の胸部に電子皮膚を付着させ、内蔵された超小型のコンピュータを利用して、心電図、心拍数、呼吸数などの健康情報を収集・分析した後、無線アンテナで研究チームのスマホアプリにデーターを転送する実験を終えています。
今回の研究成果は「Nature Communications」2017年6月21号のオンライン版に掲載されました。
(出所:韓国・ソウル経済、2017年7月10日付け内容)
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