<韓国:医療>毒性をなくした医療用高分子接着剤
基礎科学研究院(IBS)ナノ粒子研究チームのヒョン・テクファンチーム長とソウル大学病院映像医学科のキム・ヒョチョル教授、国民大新素材工学部のイ・ノヒョン教授の研究チームは、既存の医療用合成高分子接着剤よりも毒性が著しく低く、微量でも傷口を塞ぐことが可能な新「ナノ接着剤」を開発しました。
超音波やX線(X線)、コンピュータ断層撮影(CT)を用いた先進的な施術が増える中、このような施術には、映像識別を助ける造影剤と施術時に発生する出血を止める止血剤が必要になります。
しかし、造影剤や止血の役割をする既存の医療用高分子接着剤は、毒性があるという欠点がある上、性能が低く、多くの量を使わなければならい問題がありました。
この問題を解決するため、研究チームは、少量でも電磁波や音波などの散乱効果に優れた(画像識別性が高まる)「タンタルオキサイド」に、接着性に優れたシリカナノ粒子を結合させた生体適合度が高い医療用ナノ接着剤を開発しました。
タンタルは、生体適合性が高いため体内の欠損部位を補うために使用される物質であるとともに、少ない量でもX線をよく散乱させる特性をもっています。
今回の研究成果は「Nature Communications」2017年7月19日号に発表されました。
(出所:韓国・ChosunBiz、2017年7月19日付け内容)
(参考:wikipedia)
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