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水田尊久

Author:水田尊久
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2000年渡韓、2012年末までサムスンに勤務、約四半世紀のエンジニア生活の後、2013年に韓国で法人を設立し独立。技術コンサルティングを中心に、韓国進出支援、市場調査など、韓国を中心に活動しています。

<韓国:医療>呼気による病気診断センサー

韓国の研究チームが、呼気で病気を診断するセンサー技術の性能を向上させました。


 KAIST(韓国科学技術院)は、新素材工学科のキム・イルドゥ教授の研究チームが、呼気で病気を診断する呼気センサー技術の性能を向上させた事を明らかにしました。

呼気センサー技術は、飲酒検査のように吐き出す息(呼気)を捕集して、特定のガス濃度の変化を分析し、様々な病気を診断する技術です。

呼気には水素・アセトン・トルエン・アンモニアなどが含まれますが、その成分濃度が高い場合、喘息や肺がんなどが疑われます。

しかし、呼気に含まれる特定の成分が10億分の1(ppb)から100万分の1(ppm)レベルのため、高感度なセンサーが必要でした。

この問題に対応するため、研究チームは、動物の組織に存在するナノサイズのタンパク質の殻の中に、異種触媒(Heterogeneous catalyst)粒子を合成する方法を用いました。

研究チームは、異種触媒粒子と金属酸化物ナノファイバーを結合させ、特定のバイオマーカー気体にのみ選択的に反応する検出素材を作りました。

研究チームは、こうして作ったセンサーが、プラチナやパラジウム触媒より検出性能が3~4倍高いことを確認しています。

今回の研究成果は、「Accounts of Chemical Research」2017年7月号に掲載されました。
(出所:韓国・ニューシス、2017年7月18日付け内容)
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