<韓国:医療>呼気による病気診断センサー
KAIST(韓国科学技術院)は、新素材工学科のキム・イルドゥ教授の研究チームが、呼気で病気を診断する呼気センサー技術の性能を向上させた事を明らかにしました。
呼気センサー技術は、飲酒検査のように吐き出す息(呼気)を捕集して、特定のガス濃度の変化を分析し、様々な病気を診断する技術です。
呼気には水素・アセトン・トルエン・アンモニアなどが含まれますが、その成分濃度が高い場合、喘息や肺がんなどが疑われます。
しかし、呼気に含まれる特定の成分が10億分の1(ppb)から100万分の1(ppm)レベルのため、高感度なセンサーが必要でした。
この問題に対応するため、研究チームは、動物の組織に存在するナノサイズのタンパク質の殻の中に、異種触媒(Heterogeneous catalyst)粒子を合成する方法を用いました。
研究チームは、異種触媒粒子と金属酸化物ナノファイバーを結合させ、特定のバイオマーカー気体にのみ選択的に反応する検出素材を作りました。
研究チームは、こうして作ったセンサーが、プラチナやパラジウム触媒より検出性能が3~4倍高いことを確認しています。
今回の研究成果は、「Accounts of Chemical Research」2017年7月号に掲載されました。
(出所:韓国・ニューシス、2017年7月18日付け内容)
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