<韓国:軍事>「レーザーおよび熱」誘導ミサイル追尾防御技術の開発
延世(ヨンセ)大学は、機械工学部のハン・ジェウォン教授の研究チームが、ヘリコプターや戦車など各種軍事装備と軍事基地施設のステルス機能として活用できる「プラズモニック・メタマテリアル」の開発に成功した事を明らかにしました。
プラズモニック・メタマテリアルとは、金属の微小な構造を誘電体の中に集積させた複合材料で、金属の構造は光の波長よりはるかに小さく、ここに光子がぶつかると電流が流れ、光が散乱します。
先端の誘導ミサイルは、赤外線レーザーを照射しターゲットから反射する光に誘導されるミサイル(セミアクティブ・レーザー・ホーミング誘導)と、ターゲットから放出される赤外線をミサイルが探知するミサイル(赤外線ホーミング誘導)の2種類があります。
誘導ミサイルの標的になる装置や施設の表面を、プラズモニック・メタマテリアルで製作することで、標的の表面がミサイルから照射されたレーザー光を吸収し、ミサイルを誘導するレーザー反射光の発生を防ぐことができます。また、標的から自然に放出される赤外線を、大気に吸収される波長に合わせることで、誘導ミサイルに検出される赤外線信号を10分の1以下に大幅に低減することが可能になります。
これによって、「光に誘導されるミサイル」と「赤外線(熱)に誘導されるミサイル」の2種類のミサイルの追尾を同時にかわすことが可能になります。
今回の研究成果は、「Scientific Reports」2017年7月27日号に掲載されました。
(出所:韓国・ニュース1、2017年8月1日付け内容)
(参考:AFP通信、2012年01月27日付け記事)
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