<韓国:先端素材>高熱伝導率プラスチックの開発
蔚山科学技術院(UNIST)のキム・ゴンホ教授と米国ミシガン大学のキム・ジンサン教授の研究チームが参加した国際共同研究チームは、通常のプラスチックよりも熱伝導率の高いプラスチックを開発した事を明らかにしました。
現在、電気を通したり光を出すなど、金属やセラミックの代替えとなる様々なプラスチックが開発されています。
研究チームは、熱をよく伝えるプラスチックを開発することにより、さらにプラスチックの活用範囲を広げる事を目指しました。
熱エネルギーは、プラスチックの長い直鎖分子(水素原子以外の原子が枝分かれせずに連なっている構造)に沿って伝達されます。しかし、この直鎖分子は、曲がりくねって、お互い絡み合っており、熱がスムーズに移動することを阻害していました。
この問題への対策として、研究チームは、水溶性高分子のポリエレクトロライト(polyelectrolytes)を使い、曲がりくねった直鎖分子を伸ばしました。
その結果、通常のプラスチックよりも熱伝導率が高くなることが確認されました。
今回の研究成果は「Science Advances」2017年7月29日号に掲載されました。
(出所:韓国・聯合ニュース、2017年7月29日付け内容)
(参考:wikipedia)
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