<韓国:生命科学>体毛の長さが場所で違う理由が明らかに
韓国の研究陣が参加した研究グループが、体の場所によって体毛の長さが異なる理由を明らかにしました。
慶北(キョンブク)大学医学部と米国カリフォルニア大学アーバイン校などの国際共同研究グループは、動物実験を通じて部位ごとの毛の長さが異なる理由を明らかにしました。
研究グループは、マウスの背中、腹、あご、頭など体の各部位の毛が育つ時に、部位ごとに存在するタンパク質を調査した結果、「Wnt信号伝達システム」と「Bmpシグナル伝達システム」に属するタンパク質に違いがみられました。
Wntシグナル伝達システムに属するタンパク質の場合、毛包で毛の成長を促進し、BMPシグナル伝達システムに属するタンパク質は、成長を阻害しました。
マウスの耳には、毛が生えていませんが、これは毛の生長を抑制するBmp信号に関与するタンパク質が多く生成されるからで、腹やあごひげの毛が育つ速度が早いのはWntシグナル関連のタンパク質の量が多く、毛の成長が促進されからです。
研究グループは、これら信号タンパク質を調節すると、マウスの各部位の毛を長くしたり短くしたりできることを確認しました。
今回の研究成果は「eLife」2017年7月11日号に掲載されました。
(出所:韓国・聯合ニュース、2017年7月22日付け内容)
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